ゆりかごならではのアプローチ(ゆりかごケアマネジャー×ゆりかご亭長寿そば)

株式会社ゆりかご

手前味噌ですが、弊社ゆりかごケアプランセンターのケアマネジャーが素敵すぎたので、ご紹介します!

90歳代の慢性腎不全の男性。認知症を発症した奥様と一緒に暮らしていましたが、自分自身の病状が進行し、いよいよ体が思うようにいかなくなってきました。腎不全状態は進行し、本人は積極的な治療を望まず、とにかく、自宅で最期まで、自分の好きなように過ごしたいと、強く願っておられます。

彼は、無類の麺好きで、「体が、もう少し元気になったら、ゆりかごのそばを食べに行きたいね。」と言ってくれており、少しずつ体調が安定してきたので、いざ行こうと思った当日、体調が悪化し行けなくなってしまいました。そこから、また体調は戻ってきたのですが、彼はすっかりと自信を無くしてしまいました。口では「早く元気になるといいな。」と言いながら自分を鼓舞されておりますが、自分の近い将来を何となく受け止められており、自宅での生活している様子は、どこか寂しそうなご様子でした。息子さんも一生懸命関わられており、少しでも父の明るい表情を取り戻すために、昔の知人を集めたり、花見に行けない父親のために、桜の植木鉢を庭に要ししてあげたり、本当に献身的に尽くされておりました。

ケアマネジャーによる出張ゆりかご亭長寿そば

そこで、弊社のケアマネジャーが考えた方法が「出張ゆりかご亭長寿そば」でした。
ただ、テイクアウトするだけではなく、ケアマネジャー自らが、ゆりかご亭長寿そばの店員のユニフォームを着用し、実際にお店で提供する食器などそのままを、彼の家に持っていき、ケアマネジャー自らがそばを茹で上げ、彼におもてなしをしたのです。ケアマネジャーがとった行動は、誰かに言われたわけではなく、自分にとってできる彼にとっての最善の方法を、内発的動機付けに基づいており、それを自らも楽しんでいる、まさにミハイ・チクセントミハイのフロー状態にあったのです。


  彼は、おそばをとても喜ばれ、涙ぐまれていたようです。その様子を息子様も見ながら、みんなで涙したそうです。彼は、おそばそのものだけでなく、ケアマネジャーの姿や姿勢に感動してもらえたのだと確信しています。利用者様のために、できることをこの瞬間に全力で取り組む、まさに法人理念の「一期一会」を実践していただきました。私はこのケアマネジャーのことを誇りに思います。すばらしい実践、本当に感謝です!

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