第35回社会保障審議会 介護保険部会資料

株式会社ゆりかご ホームヘルプ デイサービス ケアプランセンター 介護保険制度

最近は、国会をネット動画で見られるので、リアルタイムで無くてもその様子を見る事ができる。

すごい時代だな、と感じます。

在宅サービスに関わるものとして、気になるところはたくさんあります。

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まず、ケアプランの有料化。

これは、個人的にはアリという見解ですwいつも批判している立場という印象なので意外でしょうがwww

ケアプランって、介護保険の根幹をなすものなんです。無料だから、利用者があんまりこだわらないというところって実は問題ではないかという気がします。当然、一生懸命利用者やその家族と作り上げて、コンセンサスが得られているプラン、本当の意味で理解できている利用者様もたくさんいらっしゃいます。

でも、まだまだプランの内容にはあんまり目を通さずに、「とりあえずヘルパーさんが使えるんなら…」「これでデイサービスが使えるんなら」など、サービスありきで、プランにサインされている方が多いことも事実だと思います。

介護保険なので、社会保険のひとつであって、40歳以上の方は保険料を納めているわけです。それを利用するためには、単にサービスを利用するだけでなく、なぜ使えるのか、制度の仕組みなどももっと理解を深める必要があります。本来ケアマネの役目ってこういうところが大切なんですが、主任○○とつくケアマネさんの担当されている利用者さんですら、制度理解が全くなされていないケースも多いのです。

仕事の対価を頂くということで、まずケアマネのプランに対する姿勢が変わると思います。そして、利用する側のケアマネを通じた介護保険についての意識が変わります。グレーゾーンの問題や、いろいろなトラブル、時々見られる形骸化しているようなサービス担当者会議も確実に減少するでしょうし、財源的にもいくらか違う。

そういう視点から賛成です。
しかし、手放しで賛成というわけではありません。利用者負担というところについては所得区分など慎重に取り扱っていただきたいし、自分で判断できない人たちへの具体的配慮も必要です。

ともかく、ケアプランに支援する側、される側、作成する側が責任と意識を持つ効果という点で効果を期待したいですね。

あと、これは反対!という点では、軽度者への生活援助サービス取り扱いについてです。

要支援や要介護1、2という人たちの生活援助サービスが評価されていないから、このような議論が出るんだろうと思うわけですが、生活援助の効果って、日常的な家事だけでなく、それを代行してもらうことで、転倒や無理な姿勢をとらなくて済む(例えば浴室掃除、トイレ掃除など)などの予防的な観点も当然あるわけで、介護保険で無く、地域支援事業とか、別制度で形を残すことが決まっていれば良いのですが、そこがはっきりするまでは、現行の体制は維持してもらいたいですね。まぁ、確かに国の制度としてではなく、どちらかというと地域性もでるサービスだから、市町村で運営するサービスの方が適している気もしますけど。

でも、平成12年にとりあえずスタートしたわけですから、最初だけいろいろ便利だな、と国民のコンセンサスを得ておいて、後でそれを変えるというからには、それなりの代替案を出すべきという気がします。変化すること自体は賛成です。やってみなくてはわからないことはたくさんあると思いますので。

まぁ、今後の国会も注目ですね。

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