7月18日日曜日に、約2年ぶりとなる福祉有償運転者講習を開催いたしました。
今回は、会場的にやや密になりましたが、換気を徹底し、CO2センサーで空気の状況をモニタリングしながら、アクリル板などできる限りの対応をさせていただきました。
受講された方達も発熱や体調不良なく、無事に28名に修了証をお渡しすることができました。
この講習は講義だけではなく、運転実技と車いすの乗降介助における安全確認なども行います。この実技で基準以下の方には、補講をし、それでもダメな場合は修了証を発行できないのです。
人を乗せて運転するということは、簡単なことではないです。
自分の体調管理、車両の管理、交通法規、そして運転技術や介護技術、すべてが備わっていなくてはなりません。
私たちは、地域資源開発という目的で、この講習を実施しています。
茨城県は高速道路を除く、道路実延長は、55,373.1kmで、日本第2位(平成31年3月31日現在)という道路がたくさんある県です。(ちなみに1000人あたりの自家用乗用車数も694.4台で日本第2位:令和2年3月31日現在)
https://www.pref.ibaraki.jp/kikaku/tokei/fukyu/tokei/sugata/ibaraki/index.html
車がなくては、大変な県であり、高齢者にとっては通院や買い物も大変な県です。
県内の地域課題でも「移動」という部分は多くの地域に共通する課題だと思います。
だからこそ、地域の訪問介護員が、日常生活で必要な買い物や通院でお手伝いがたくさんできるように、福祉有償運送運転者を一人でも多く輩出したいと考えております。
ご承知の方もいらっしゃると思いますが、令和3年度の介護保険法改正において、訪問介護で対応していた「通院等乗降介助」の利用できる幅がぐっと広がりました。
今まで入院時や退院時については、原則利用できなかったので、一般のタクシーなどでの対応だったものが、「通院等乗降介助」を利用できるようになりました。また、病院から病院への移動も利用できなかったものが、利用できるようになったり、デイサービスの帰りに通院なども可能となりました。(細かい条件はあるので、詳しくは担当のケアマネジャーさんにご確認ください。)
上手に、福祉有償運送運転者による通院等乗降介助を活用して、県内の地域課題を少しでも解決できる場面が増えることを祈っています。
受講生の皆様、お疲れ様でした。
これからも安全運転でご活躍を祈念申し上げます。