7月17日金曜日14:00から、ゆりかごにて「介護・医療連携推進会議」が開催されました。
この会議は、ゆりかごで行っているサービスの中に「ゆりかご☆いんくる」というものがあり、定期巡回・随時対応型訪問介護看護というサービスになりますが、このサービスは、地域密着型サービスということで、利用されている方をはじめ、地域の方の意見や、学識経験者、行政、地域包括支援センターの皆さんの意見を集めて、その地域の実情に合わせた運営をしていくために、年に2回行わなければならない会議なのです。
行わなければならないのであれば、どうせなら、本気でやろう!
そんな気持ちで昨年度より3回目ですが、自治会長、社協副支部長、自治会役員、介護保険課長、地域在住のケアマネジャー(ケアマネジャー協会の重鎮の方が実はいらっしゃいます。)、地域包括支援センター職員(水戸市は高齢者支援センターという名前です。)、医療機関よりいつも連携させていただいている連携室長と、豪華な顔ぶれの方達にお集まりいただき、活発な話し合いをすることができました。
さらに、今回はたまたま、研修のために同行されている医師もご参加いただき、率直な感想を伺うこともできました
色々ありましたが、個人的に心に響いたご意見として、、、
地域の人に広報しても、きっとよくわからないで終わってしまう。回覧板などで回すくらいなら、ケアマネジャーへの周知活動の方がいいと考える。利用者の立場としては、いろいろ情報が入っても、ケアマネジャーからの提案がないものを選ぶのは、すごく抵抗感がある。(自治会役員さん)
⇒ケアマネジャーの情報提供って、やっぱりとても大きな要素なんだなと改めて感じました。ケアマネジャーの責任の重さも痛感しました。
最近は近所に誰が何人住んでいるのかもわからない。ここは水害地でもあるから、地域コミュニティは絶対に必要だ。定期巡回随時対応型訪問介護看護を地域のコミュニティづくりに活用できるようになるといいと思う。(自治会長)
⇒個人情報保護法がありますが、地域の方達が、定期巡回に限らず、様々なサービスを地域のコミュニティづくりのために、利用していくという形が理想だと感じます。サービス事業所や専門職がアプローチをするのではなく、住民主体かどうかが大事だと思います。
今回いただいたご意見を踏まえ、私たちは制度に縛られた思考ではなく、広い視野を持って、あくまで地域に住まう人々にいかに「便利に使ってもらえるか」という視点で、今後も地域包括ケアシステムの一部として機能できるように、がんばっていきたいと思いました。
先ほどのご意見からもわかるように、やはり「社会的処方」という考え方は、どうしても違和感を覚えてしまいます。なんでもかんでもインセンティブをつけるというのは、あまりに短絡的思考であり、絶対に住民の皆さんは「余計なお世話」に対して、税金がかかってしまうようなことには、反対なのではないかと思います。
現代の「3だけ主義」である、「金だけ」「今だけ」「自分だけ」にどうしてなってしまったのか、これからその状況を打破するために、ひとりひとりできることは何なのか、これって、きっと医療・介護・福祉だけの話ではなくて、国民全体の課題だと思います。
大きなことはできませんが、この水戸の北側だけでも、地域の方に便利に活用してもらえるように、これからも歩んでいきたいと感じた会議でした。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。