自分が、支部長に就任して、はじめてのイベントが終わりました。
3日間延べ約250人、平均80人以上のご参加をいただき、本当にありがとうございました。
今回の研修の主旨としては、介護保険制度という公的な制度の中で活動するホームヘルパーは、日々現場で、想定し得ない現実、事例などに直面し、悩み、迷う日々を送っております。
悩むということは、それだけ法律遵守を意識して、きちんと利用したいという事業所や職員の姿勢の表れでもあります。
とても良いことですよね。
問題意識が無いところはかなり怖いと思います。
しかし、事例の一つ一つに対してのQ&Aなどの拡大解釈や、反対解釈など情報の独り歩きによる混乱があることも事実であり、本来なら制度で行われるべきところまでも萎縮して活動できない事業所や職員さんも多くいらっしゃるとお聞きします。
利用者の数だけ、事例があり、全てに対応する答えを保険者や国に求めても、それは不可能なお話です。
ここで大切になってくると感じたことが、制度の本質を知る、ということです。
介護保険制度、自分自身訪問介護での活動が主ですので、特に訪問介護においては、何のためにヘルパーとして活動しているのか、関わっているのかを考えなければなりません。
掃除や調理が最終目標にしていては、自分たちの活動の意味が見出せないと思います。
掃除や調理の介助活動を通じて、その利用者様の生活にどうやって貢献するか、良い結果をもたらすか、そこまで考えていかないと、ヘルパーの仕事の魅力には気付けないのではないでしょうか?訪問介護の職務従事期間は、他業種と比べ低いという現状は、掃除や調理などの目先のところに焦点を当てた研修やケアプランがもたらした弊害ともいえるでしょう。
少しでも、ヘルパーの活動に対しての社会的評価を向上させること、そのためには私たちヘルパー自身がもう一度制度を見直して、理解して、仕事に取り組まなければと感じています。
そうすることで、グレーゾーンの答えを現場レベルで、解決し、裁量権を正しい形で、自信を持って行使できるのだと思います。
ケアマネージャーさんはたくさん、このような研修を設けていると聞きますが、訪問介護でここまでの研修は、少ないですよね。
今回は、ケアマネージャーでもあり、訪問介護員でもある株式会社ケアファクトリーの能本守康先生をお招きして、グレーゾーンの話から、訪問介護とは何かという基本に戻った話、訪問介護計画作成にあたり、インテーク、アセスメント、モニタリング、ICFの概念についてなど、訪問介護の本質を理解する上で最低限必要な講義を短時間でわかりやすくご高話いただきました。
この内容の先生はこの人しかいない!とお話を聞かせていただきさらに確信が持てました。
3日間、約2時間なので、計6時間…多いようで少ない時間です。もっともっと時間が必要だと感じましたが、それぞれの事業所に持ち帰って、熟成できるきっかけ、方向性の把握ができればそれだけでも収穫だと感じました。
能本先生、本当にお忙しい中、ご協力いただきありがとうございました。
今回お集まりいただいた35事業所の皆様におかれましても、18:30?という遅い時間帯にもかかわらず、連日のご参加、業務後というお疲れのところにもかかわらず、真剣な熱意を持って教室の雰囲気を盛り上げていただきました。本当に心より感謝申し上げます。
これからも茨城県ホームヘルパー協議会水戸支部では、このような活動を通じて、ホームヘルパーの職能団体として、皆様のお役に立てるような活動を行っていきたいと思います。
少しでも皆様のお力をお借りできれば幸いに存じます。
ご入会希望の方がいらっしゃりましたら、お気軽に私までお申し付け下さい。
保険者との交渉など、グレーゾーンの解決にも団体としてご協力できれば…などいろいろな方向性で皆様と関われれば嬉しいと思います。
また、ホームヘルパー協議会の事務局の皆様におかれましては、いろいろとご協力いただきありがとうございました。厚く御礼申し上げます。
また、楽しい企画ができればと考えておりますので、ぜひ一緒に考えていきましょう。
皆様本当にありがとうございました。