介護など全く関係ありませんが、独り言。
私は、この詩がとても好きです。
道に迷った時、少し疲れた時、焦っている時、嬉しい時。
この詩にとても癒され、救われます。
初めて知ったのは、小学校3年生。
塾で、中学受験の勉強を始めた時に、先生に覚えろといわれ、暗記したことがきっかけでした。
それから、中学、高校、大学、社会人を経て、
いつも不思議な事は、暗記した文字、言葉は変わらないのですが、
その詩に想う気持ち
その詩に思う深さ
どんどんと変化して、その詩への印象や想像する場面も全然違うものです。
皆さんは、そんな好きな詩ってありますか?
ある人は、素敵な出会いができてよかったですね。
ない人は、これからの素敵な出会いを探し続けてください。きっと心の癒しになると思います。
雨にも負けず 宮沢賢治
雨にも負けず 風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ丈夫な体を持ち
欲はなく 決して瞋(いか)らず
いつも静かに笑っている
一日に玄米4合と 味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを自分を勘定に入れずに
よく見 聞きし 分かり そして忘れず
野原の松の 林の蔭の 小さな茅葺きの小屋にいて
東に病気の子供あれば 行って看病してやり
西に疲れた母あれば 行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば 行って怖がらなくてもいいと言い
北に喧嘩や訴訟があれば つまらないから止めろと言い
日照りのときは涙を流し 寒さの夏はおろおろ歩き
みんなにデクノボーと呼ばれ
ほめられもせず 苦にもされず
そういうものに 私はなりたい