11/24、介護をがんばる友の会設立5周年記念講演会に参加してきました。
講師は、社会福祉法人登別千寿会 特別養護老人ホーム緑風園理事・総合施設長の菊池雅洋さん。いわずとしれた「masaの介護福祉情報裏板」や「介護・福祉情報掲示板」でおなじみの方だ。
私自身、介護業界に飛び込んで約11年ですが、ここの情報をとっても頼りにしているときがありました。私は、ここの掲示板でのmasaさんの意見を見ながら、現場の対人技術を磨くことは当然必要だが、訪問介護の管理者として、最低限、厚生労働省の省令やQ&Aなどはすべて目を通したうえで、法令解釈の根拠だったり、法律が意図する本質的な部分は何か、などを考えなくてはならないと気付かされたきっかけでした。
そして、様々なことに疑問を持ち、クリティカルシンキングを進めていくうちに、いつの間にか、いろいろな資格がついてきたみたいなところがあります。行政担当者の言いなりでは、ダメで専門職としての視点を、そして自分を持つことを学ばせてもらったと思っています。この掲示板無しに、今の闘う訪問介護員としての私は無かったでしょう(笑)。
世間では、masaさんは辛口批評家という人もいますが、私自身は、あまりそうは思いません。辛口にならざるを得ない質問や議論に問題があるのであって、むしろスルーしたって構わない部分に対しても、きちんと答える、しかも明瞭に答えるということで、シンプルなロジックとなることで、人によっては辛口と受け止められるのだと思います。
彼の視点は常に利用者視点であり、そこには温かさが溢れています。
今回の講演は、現場よりのお話が中心であり、個人的には、政策や、今後の展望、制度の問題点などについていろいろ聞いてみたかったという部分がありましたが、その中でも、私にとって、一番印象的だったのが、割れ窓理論を「言葉」に置き換えての話です。実際彼の著書である、「人を語らずして介護を語るな」にもありましたが、ちょっとした心掛けで、私たちの企業風土は醸成されるのです。
また、マザーテレサの言葉として、「人生の99%が不幸だとしても、最後の1%が幸せだとしたら、その人の人生は幸せなものに替わるでしょう。」と引用されていましたが、今、死生学について興味を持っている自分にとっても、非常に共感できるものでした。井手敏郎さんの「ブッダの死生学」の中にも”人間万事塞翁が馬”の言葉から、何が良くて、何が悪いのかすぐにわからないから一喜一憂することがないようにという教えだが、この言葉は、「今の状態次第でそれまでの人生の感じ方が変わる」ということも示唆しているということです。私たちは、人生の締めくくりにかかわることのできる責任のある重大な仕事にかかわっているということを改めて実感します。
2時間というあっという間の時間でしたが、基本に返り、介護人としてのモチベーションを高める、とても良い機会となりました。
ちなみにサインももらいました。(ミーハーなもんで。。)
これからも周囲に流されることなく、本質を見定め、常に利用者のために、戦う介護士としてがんばります!
最後に講演での記念撮影されたものがmasaさんのブログにアップされてましたので、ここでも公開。(すみません、お借りします。)
masaさんはどこにいるでしょうか?そして、私はどこでしょうか?
うーん、小さすぎる。。。
ちなみに私は一番右の前から3列目。。。
今度はケアマネージャー協会水戸支部あたりでmasaさんに講演してもらえないかな。。。
勉強が足りないので怒られることもあると思いますが、いろいろお話を伺いたいものです。