サービス担当者会議ってなんだろう?
法令上は下記のようになっている。
居宅介護支援基準第13条9号によると
「介護支援専門員は、サービス担当者会議(介護支援専門員が居宅サービス計画の作成のために居宅サービス計画の原案に位置付けた指定居宅サービス等の担当者(以下この条において『担当者』という。)を召集して行う会議をいう。以下同じ。)の開催により、利用者の状況等に関する情報を担当者と共有するとともに、当該居宅サービス計画の原案の内容について、担当者から、専門的な見地からの意見を求めるものとする。ただし、やむを得ない理由がある場合については、担当者に対する照会等により意見を求めることができるものとする。」
簡単に言うと、関連機関の情報共有と、ケアプランを各担当者から意見を求めて、利用者利益を第一として、介護保険制度が利用されるように、ケアプランの内容を検討、修正していく場である。
通常、会議開催に先立って、議題や問題点が挙げられる。その問題点などをあらかじめ提起しておき、当日に関係者でそれぞれの視点からその問題点を事前に精査し、当日の会議で有益な意見交換がなされるものである。
よって、「担当者が集まって話す」という意味があるわけだ。
しかし、この前の担当者会議は、あまりにもお粗末すぎる。
法律解釈の論議をこの場で行っていたのだ。
例えば、訪問介護についてであれば、まず訪問介護の担当者、ケアマネージャーとの協議があって、それでも結論が導き出されないときに、担当者を集めて、みんなはどう思う?、どうすれば利用者の自立に寄与する?など話し合いがもたれるのであれば、とても良い事だと思う。
でも、その担当者間の事前協議は全くなしで、いきなり会議の場で、「○○では、こういうやり方を行っているが、いかがなものか?」という議題が提示された。私にはそのケアマネの意図が分からない。
その事業所の提供しているサービスについて質問するのであれば、その事業所との協議はなされているのか?確認してみるとそんな問題提起は、当該事業所では一度も提起されていないようだ。これじゃぁ、完全にケアマネがその事業所に対して悪意があるとしか思えない。
法律の解釈について論議されているが、本人がいる前で行うことだろうか?利用者の希望や意向とは全く関係の無い話は、担当者会議で行うべきではない。その議論が長くなり、利用者の疲労が見える。。。その事業所としても、いきなり、各担当者の前で、「お宅がやっていることはおかしいんじゃないの?」的な言い方であれば、言われた事業所としても「なんで今さらそんなことを?」と言いたくなる気持ちもわかる。
第三者的に私は聞いていたが、一方的に悪い事ではなく、この問題は、法律解釈があくまで論点であると思い、これは事業所とケアマネージャーとの協議をもって、どうしても解決できないときは、市町村に確認してみればよい。第三者とはいえ、チームで会議開催しているのに、一事業所が悪者扱いされているのは見ていて不愉快だし、言われた事業所の管理者は、問題と思うサービスであれば、なぜ、事前に言ってくれないのか?という気持ちになる。
ケアマネは各関係事業所から意見聴取をおこない、その上で問題点・課題を抽出し、担当者会議の議題として扱うのが常識。
本来のサービス担当者会議の姿とは違うと思うのは私だけだろうか?
また、この会議でさらにがっかりだった事は、ケアマネの価値観を一方的に法令遵守という名のもとに、利用者の意向を聞かずに、会議が進行されていく事である。出席者には行政の方がいた。ケアマネとしては、給付管理を厳格なものにしているというアピールをしているかのようだ。
しかし、行政の方も必要なサービスまで削れなんて言っていないだろう?
必要、不必要について、家族に意向を聞いた上で、過剰サービスがあるなら、議題にあげて然るべきだが、明らかに現場では時間の足りないサービスを根拠なく、削るという点がわからない。当然、事業所にケアマネからサービス実施状況のモニタリングがされていない状況である。
お互い、忙しい時間の中で、出席しているわけだから、もっと有意義で、チームとして団結できるような会議をすべきではないだろうか?
そして、あくまで制度は誰の為に活用されるものなのか?何を一番大切にしなくてはいけないのか?
それがわからないなら、ケアマネなんてやる資格は無い!
そう思います。。。個人的に。